エキストラをしていた時に感じたことを書きます。
ある現場で、財前直見さんとご一緒させて頂いたことがあります。
レストランか何かの設定で、財前直美さんはお客様、私はウェイトレス役でした。
待ち時間に、財前直見さんと二人きりになりました。
私は、「わー、財前直見さんと二人きりだ~。どうしよう、何か話したほうがいいのかなぁ。でも何話せばいいんだろう?」と固まっていました。
財前直見さんはキラキラとしたオーラを放っていて、とても一般人の私が話しかけられる雰囲気ではなかったので、結局無言で時を過ごしました。
私の緊張を感じ取った直美さんは、撮影前、スタッフの方々に、「こうしたほうが、エキストラの子も動きやすくていいんじゃない?」と提案し、現場を私の動きやすいように変えて下さいました。
その時のことは忘れられません。
直美さんは、現在でもNHKの大河ドラマにご出演される等、第一線でご活躍されています。
一方、私はその現場には居合わせませんでしたが、エキストラ仲間に聞いた話で、
ある絶頂期にあったアイドルの方が、エレベーターにエキストラの方々と一緒に乗る、という設定だった時、
「何で私がこんな人達と一緒に乗らなきゃいけないのよ!」とおっしゃり、結局そのシーンは彼女が1人でエレベーターに乗る、という設定に変わったそうです。
その方は芸能界から消えました。
そういうものですよね。
また、鈴木保奈美さんとご一緒させて頂いたことがあります。
劇場で1人静かに座っていると、視線を感じ、私は後ろを振り返りました。
すると、同じように1人静かに座り、撮影をお待ちになられていた保奈美さんと目が合いました。
キラキラした目をしている方でした。
保奈美さんは、駆け出しの頃、意味もなく水着で出演する設定の時に、プロデューサーの方に、
「このシーンに水着で出なければならない理由がわかりません。」とおっしゃったそうで、
プロデューサーの方に、「お前はまだそんなことを言える立場にはないんだよ。」と諭され、
結局しぶしぶそのシーンには水着でご出演されたそうです。
私は保奈美さんのおっしゃったことはごもっともだと思います。
頭のいい方だなと思います。
彼女の発言は先に述べたようなアイドルの方のようなわがままではなく、正当な意見だと思います。
鈴木保奈美さんも現在も第一線でご活躍されています。
私は昔から彼女のファンです。
芸能人を目指されている方のご参考になればと思います。
また、エキストラにご興味のある方は、需要は何歳でもあるので、プロダクションを探されてみると良いと思います。
楽しいですよ!
ただ、待ち時間が長いので、その時間を仲間とおしゃべりしたり、本を読んだりして待てる方におすすめです。